森林プランナー内海美沙のブログ

「森のもったいない困った」×「みんなのほしい」を繋げたら、きっと林業はおもしろくなる!!林業をおしゃれにおいしく、おもしろく。森林プランナー内海美沙が現場からレポートします。

変わるものと変わらないもの

台風の中の吉野入り。

スイス林業と吉野林業と京都の林業、北山林業、そして先日行った北海道の林業。違う部分と同じ部分。変わるものと変わらないもの。

170年もの大径木の森は京都にはないけれど、若齢級の若干!?結構?手遅れっぽい混んだ林は見慣れた光景。

吉野の枝打ちと京都のうちらへんの普通の枝打ちと北山林業の枝打ち。目標木材と習慣によって枝打ち方法は少しずつ違うなぁと感じましたが、若齢級の次回間伐の選木を目合わせしたら、吉野の木こりの岡崎さんと、京都のプランナーの私が選んだ木と理由はほぼ一緒でした。

ちょうど岡崎さんはスイス帰り、ちょうど私は北海道の帰りで、それぞれのフィールドの話と他の地域の話し、木材の価格、利用の違い、用途、販路、色んな植林、色んな天然更新、色んな商材、人と森との関係、森林管理の質と市民の理解度、、、、

雨の中の現場見学でしたが、最近問い続けている「林業(林の生業)とは」「森業(森の業)とは」を掘り下げることができたとても素晴らしい一日でした。

100万円/㎥の木と1万円/㎥の木。捨てられる木と生かされる木。売れると思う木と売れない木。

深い林業、浅い林業、効率と非効率、偽物と本物。
全部ホンモノで全部深くて浅い。効率も非効率もない。良いも悪いもない。けど適材適所、適時適場は結構大事。

建築業にも土木業にもちょっと携わり、現場に入り、低質材、良質材に触れ、低価格材と高価格材を見て、大規模流通に小規模小商い、課題解決型と利益追求型、北に南に行ってみて、アカンも良いも聞いてみて、色んな芸術、色んな遊び、色んな価値感に触れてみて、試してみて、芸術に触れそして、盆栽の世界に出会って。。。

地域の人が山や木をみて笑顔になってもらうにはどうしたら良いかな?どう組み合わせ、どういう手順で進めていけば良いかな?

持続可能な森づくり。しゃあないなぁ〜と納得してもらえる林業経営。
ビジネスと趣味と世界と地域。面白く繋げて、喜んでもらって、みんなで稼ぐ。そんな仕組みを作りたい。

流れる水は腐らない。激流や早瀬は変化と多様性と酸素供給量が増すけれど、ずっとそれだと疲れちゃうし、飽きちゃう。平瀬や淵は生き物の住処と憩いの場。川はそのどちらの要素もあって、それが目に見えからわかりやすいですが、林業や森業でも、そのどちらも提供できたら、私も休めるし、みんなにも喜んでもらえるんじゃないかなぁと思っています。

明日はそんな私の問い続けているテーマたちを整理できるステキな機会になりそうです。

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