森林プランナー内海美沙のブログ

「森のもったいない困った」×「みんなのほしい」を繋げたら、きっと林業はおもしろくなる!!林業をおしゃれにおいしく、おもしろく。森林プランナー内海美沙が現場からレポートします。

「木材生産」と「維持管理」と「防災対策」

新たな森林管理って何だろう。


とりあえず中山間地域の(特に山に隣接した集落に暮らす)地域住民は木材価格よりも、
「水」や「土」や「倒木」を気にしている。

 

政府が目を向けている「森林管理」の課題とはちょっと乖離がある。

 

問題の根本原因はたぶん一緒。でも何か違う。。。。

たぶん一番は優先順位。その次に方法。

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川が氾濫する原因となる、管路に詰まった枝葉。


今、今年度の「新たな森林管理と次世代への継承事業(山林所有者・地域住民及び林業関係者の意識調査、意識改革編)」の報告書を書きながら頭を整理しています。

 

今のところの見解のまとめは以下です。

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「これまでの林業地における森林管理」
→①木材生産を中心とした森林管理。
 ②維持管理(山、道、川)は施業に付随するもの。
 ③副次的な効果として防災対策につながっていた(結果的に)。

 

林業従事者の意識
木材生産>維持管理>防災対策

⇒人材とお金に余裕がなければ維持管理は後手に回さざるを得ない。

 

「現状」
①による②だけでは、②も③も十分に行えない。

「取り組んでいくべきこと」
よって、意識的に②維持管理③防災対策を行っていかなければいけない。

 

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木材生産は事業体。維持管理は地元。防災は行政。

今は縦割り、横割りが激しく、つながりを知っている人があまりに少ない。


そこをうまくつなげたり、ばらしたり、分解して考えたり、整理したり、組み合わせたりしながら、なんとか帳尻合わせていきたいものです。

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この辺で切り上げて、引き続き報告書に取り掛かろうと思います。