「地域発新しい森林管理」のパイオニア
経済性や時代の変化に関係なく、否が応でも地域の山の管理状況は住民の生活に影響を与える。
溝が詰まって水や土が変なところから流れてきたり、田んぼの水が引けなくなりそうになったり、、、、
新しい森林管理法案やら、環境贈与税やら。
地域住民や山林所有者の外側では、なにやらざわざわし始めているのに、肝心の現場は結構置いてけぼり感がある。(と思っているのは私だけでしょうか?)
けど、中世木はその問題視されていることにより、いち早く被害を受けている地域だから、いち早く取り組まざるを得ない。
だから、パイオニアになるんです。本人たちは、それを狙ったわけではなくしゃ~なしです。
熱心だとか、先進的だとか、ポテンシャルが高いとかいう人もいますが、それは結果的にであって、動機はしゃ~なしなんです。火事場のクソ力、必要は発明の母ともいえるかもしれません。
「ドン付き集落が世界を変える」なんてスローガンを掲げているおっちゃんがいてはりますが、それはあながち嘘でも大げさでもないと思います。
中世木は今の時代の中世木にあった、「地域発の新しい森林管理」のモデルを今、築きはじめようとしています。
デザインと素材。
最近、パワーポイントでプレゼン資料を作ることが多くなってきました。
ただいま「林業大学校」の授業用資料を作成中。
資料はやっぱりかわいくなくては、、、
と、ついつい凝ったものを作ってしまいます。
こんなイラスト素材を使わせてもらったり
新しいフォントを探してはダウンロードしてみたり、、、
こういうの作るのって結構好きなんですよね。
最近は、こういったPC用の素材をインストールして使わなくても
イラスト系のアプリにも結構いい感じのフォントやスタンプもあったりするので
結構便利です。
書類作成、執筆、、、デスクワークに行き詰まったら、
現実逃避的⁉に何かしら作ってしまう私です。。。。
最近の作品はこちら。
ポストカードやカレンダーにしてほしいという意見もチラホラ、、、
どうでしょう?
「荒れる山 困りごと解決」京都新聞に掲載されました。
京都新聞に取り上げていただきました。
こんなに大きな記事で嬉し恥ずかし恐縮です(〃>o<〃)
地域林業におけるひとつの役割と自分に言い聞かせ、メディア露出を甘んじて受けさせていただいております。
ただ、くれぐれもご注意いただきたいのは、内海がこの分野で特に優秀だというわけではないということ。(時代の流れ的にいっても、女性というだけで記事になりやすいですしね。)
「山にはもっと凄い人も、日々地道に取り組み貢献している人たちもたくさんいる!!」ということを想像しながらご覧いただけると幸いです。
※ひとつだけ記事の補足させてください。
文中に「京都の優位性を見つけた」とありますが、
その前後には「それぞれの地域にはそれぞれの優位性がある」という言葉が入ります。
京都の木も京都の林業も大好きですが、ほかの地域の森も木も外材も大好きです。
南丹ケーブルテレビ「山の日特集:森林プランナー内海美沙」
2018年8月11日に放送された 『もぎたてニュース 山の日特集:森林プランナー内海美沙(南丹ケーブルテレビ)』の番組をYoutubeに掲載しています。
プロフェッショナルを意識して制作くださった紹介VTR。
森林プランナーの仕事や、中世木での取り組みの紹介など
普段どういった活動をしているか、とてもわかりやすくまとめてくださっています。
ケーブルテレビと侮るなかれ。かなりのクオリティーに仕上がっております。
ぜひ見てください♪
4日間の現場取材と根気強い打合せすり合わせをして思いを汲み取ってくださり、
さらには私のたどたどしい喋りを絶妙に切り取り編集してくださった、
ディレクター今西智子さんに感謝でいっぱいです。
一生の宝物ができましたm(_ _)m
「木材生産」と「維持管理」と「防災対策」
新たな森林管理って何だろう。
とりあえず中山間地域の(特に山に隣接した集落に暮らす)地域住民は木材価格よりも、
「水」や「土」や「倒木」を気にしている。
政府が目を向けている「森林管理」の課題とはちょっと乖離がある。
問題の根本原因はたぶん一緒。でも何か違う。。。。
たぶん一番は優先順位。その次に方法。
今、今年度の「新たな森林管理と次世代への継承事業(山林所有者・地域住民及び林業関係者の意識調査、意識改革編)」の報告書を書きながら頭を整理しています。
今のところの見解のまとめは以下です。
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「これまでの林業地における森林管理」
→①木材生産を中心とした森林管理。
②維持管理(山、道、川)は施業に付随するもの。
③副次的な効果として防災対策につながっていた(結果的に)。
◎林業従事者の意識
木材生産>維持管理>防災対策
⇒人材とお金に余裕がなければ維持管理は後手に回さざるを得ない。
「現状」
①による②だけでは、②も③も十分に行えない。
「取り組んでいくべきこと」
よって、意識的に②維持管理③防災対策を行っていかなければいけない。
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木材生産は事業体。維持管理は地元。防災は行政。
今は縦割り、横割りが激しく、つながりを知っている人があまりに少ない。
そこをうまくつなげたり、ばらしたり、分解して考えたり、整理したり、組み合わせたりしながら、なんとか帳尻合わせていきたいものです。
この辺で切り上げて、引き続き報告書に取り掛かろうと思います。
木こり作家の江口さん
山仕事の雨宿りにウッディに入ったら木こり作家の江口さんにバッタリ。
落ち葉が敷き詰められたおしゃれなアート空間がウッディ京北にできておりました。
革職人伊藤拓さんの作品もありました。鹿の毛皮のディスプレイがとっても素敵でした。作品たちが映えますね。
企画展、クラフトの森2018プレイベントは12月14日まで開催だそうです。
「昔のアルバム」から見る森林管理の移り変わり@京都中世木
北斜面の山裾に建つ武雄さんの家は肌寒い。
今年初のこたつに入り丹波黒豆の枝豆を食べながら、武雄さんの経験や山への想い、中世木の山の歴史などを教えていただいいた。
少し申し訳なさそうに「ちょっと見て欲しいもんがあるんやけど、、、」と言って奥の方から古いアルバムを持って来られた。
「昔は誰にも腕相撲は負けんかったんや。」と、少しはにかみながら遠慮がちに、丸太担ぎ(「通称:かちん坊」と言っていたらしい)で鍛えを筋肉を見せてくださった。
私もiPadを肌身離さず持っていて何かにつけて写真やアプリを使って説明していますが、百聞は一見にしかず。山の歴史はアルバムに詰まっていました。
確かに若かりし頃の武雄さんは、ゴールドジムで鍛えているのかwと思うほどのいい筋肉。なるほど丸太を担いでおられた筋肉なんだなという事がよくわかる。
また、昔はわちがりがわちがりとして機能し、家の裏には木がなかった事もわかった(むしろ草原ぽく見えなくもないけれど)。
山の所有形態でよくある「講」有林。この辺には「伊勢講」さんというものがあって、山の収益でお伊勢参りに順番に行っていたということは知っているけれど、実際写真を見るととてもリアリティが増す。
山へ土葬に向かう途中のお葬式の写真も見せていただいた。あの山にあるあの身墓。あんな山の中腹までどうやって運んだのだろうかと想像でしかなかったものが目に見えて知った。
この写真のこの方が名前だけ存じ上げている、あの山を育てられた先先代の山主さんなんだな〜〜と少し山づくりと人となりがリンクした。
今まで、沢山の方の想いや歴史を聞いてきましたが、写真を見せていただいたのは始めてでした。少し涙を浮かべながら、何かを必死に伝えようと、託そうとしてくれた武雄さん。
武雄さんの目は、昔のことを語りながらも未来を観ていて、きっとまだ言い足りない事が沢山ありそうなので、今度は久しぶりに山にご一緒したいと思います。
想いがあるうちに、身体が動くうちに、生きているうちに、、、ちょっと無理してでも。
森林管理の次世代への継承